いわさきちひろ

いわさきちひろは子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家でした。
モデルなしで10カ月と1歳のあかちゃんを描き分けたちひろは、その観察力とデッサン力を駆使して、子どものあらゆる姿を描き出しています。
透明でやさしい色彩につつまれた、ちひろの描いた子どもたちは、生命の大切さを語りかけています。
軍靴の音が迫るなかで少女時代を過ごし、戦争の最中に青春を生きたちひろが、絵筆にたくして描き続けたものは、彼女の残した言葉「世界中の子ども みんなに平和としあわせを」に象徴されているでしょう。
いわさきちひろプロフィール:1918年福井県武生市に生まれる。本名、松本千弘。いわさきは旧姓。童画の世界で多くの作品を生み、人々に深い感銘を残してきた。1974年原発性肝ガンのため死去。享年55歳。
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